【認知症】アルツハイマー型とは?どんな症状か

介護の仕事をしていながら、認知症の記事がありませんでしたので随時アウトプットしていきたいと思います。

まずは、認知症には大きく分けて3つの種類があり下記に割合も含めて記載しました。今回は最初でのすので1番多いアルツハイマー型認知症についてみていきます。

  • アルツハイマー型認知症(約60%)
  • 脳血管性認知症(約30%)
  • レビー小体型認知症(約10%)

認知症とアルツハイマー型認知症は違うの?

最近ではテレビなどでも認知症という言葉をよく聞くようになりました。昔は認知症という言葉を知らない方も多く、「あの人はボケてる」「変なことする人やね」という感じで言われていました。

認知症とは正式な病名ではなく、「認識・記憶・判断」の力に障害が起き、社会的に様々な支障をきたしている状態のことです。
この状態を引き落とす原因としてアルツハイマー型認知症があり、脳の脳細胞が老化などに伴って変化することによって生じる病気です。特に女性に多いと言われています。

冒頭でお伝えしたように、認知症には大きく分けると3つの種類があり、これを見分けることは医者でも難しいため、まとめて『認知症ですね』と言われることが多いです。

認知症の疑いで、病院受診しても短い時間の診察時間と本人のことをよく知らない医師が家族から普段の様子を聞いて判断するため、症状的にアルツハイマー型かなと思ったらアルツハイマー型認知症の診断がでます。ただし、私の経験からも主治医の診断結果がアルツハイマー型認知症であっても実際に現場で介護をし様子をみていると脳血管性認知症やレビー小体型認知症が正しいのではないかと思うことがあります。

中核症状とは

認知症にある症状には「中核症状」というものがありますが、これは脳の神経細胞が破壊されることによって起こるもの。

特に大きな症状として挙げられるのが「記憶障害」と言われており、記憶することが困難となるため、直前の出来事を思い出すことができなくなります。
例えば下記のようなことです。

  • ご飯を食べたことや薬を飲んだことを忘れる
  • トイレに行ったことを忘れる
  • 席から立ち上がるも何をしようとしたか思い出せない

また、特徴的なものに、脳が正常だった頃の記憶の方が比較的覚えていることが多いということですが、これも症状の進行と共に少しずつ失われていくものです。特に過去に強い印象は残りやすいようで、辛い経験をした戦争のことはよく覚えている方が多いです。

見当識障害とは

その他には見識等障害と言われる症状がありますが、これは筋道を立てて思考することができなくなることや、時間や場所などを把握できなくなることなどがあります。認知症の進行により、時間→場所→人の順に能力が低下してきます。

見当識障害の有無は、認知症かどうかの判断を行う上では重要な材料になります。物忘れがあったとしても、今がいつか、どこにいるか、家族の名前がわかるといった見当識がしっかりとしていれば認知症ではなく、老化による物忘れという可能性が高いです。

例えばどんな事が見当識に当たるのか例を下記に記載します。

時間の見当識

  • 今が何月何日かわからない
  • 季節がわからない
  • 年齢がわからない

日にちや曜日を間違えることは、私でもありますが例えば今が9月だとすると3月と勘違いしたらこれに当てはまります。進行していくと、朝昼夕の区別もつかなくなってきます。

私の職場ですと、重度の利用者様が多いのもありますが朝昼夕の区別がつくのは約40人中で2~3人しかいません。

場所の見当識

  • いま何処にいるかがわからない
  • 帰り道がわからなくなる

場所に関しては、外出した際に帰り道がわからなくなり迷子になり保護されたりします。軽度な際はGPSを荷物に入れておいたりして対策したりします。進行すると、家の中でもトイレの場所がわからなくなりますね。

人の見当識

  • 身内が来ても誰かわからない
  • 周囲の人が誰かわからない

人の見当識が出た際は、かなり認知症が進行していると思っていいかと思います。孫や子供、配偶者を見ても誰かわからなくなります。
見ていて心痛かったのは、面会に息子様がきた際に「あなたはうちの子じゃない!」と大きな声で怒鳴られていたときです。それからは息子様は最後の日まで面会に来られることはありませんでした。

 

認知症かと思ったら早めの受診を

アルツハイマー病は、老化などが原因でβアミロイドと呼ばれるタンパク質が脳に溜まり、それが原因で脳の神経細胞が減少したり、「海馬」と呼ばれる記憶を司る器官が委縮することが分かっています。

それによる症状もやはり、記憶障害や見識障害と言われているものですが、アルツハイマーに関しては原因が分かっているからこそ、進行を遅らせる手段があるのも特徴です。

初期症状として見られるものには様々なものがありますが、記憶障害や見識障害を疑った場合には、できるだけ早めに受診をすることが大切でしょう。仕事もそうですが、何事も早め早めに行動するべきです。

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