2024年から新NISAが始まるにあたり、実際にいまの段階でどのくらいの方がNISAを活用しているのかな?
と疑問に思ったのが今回の記事を書こうとした理由です。
日本人って周囲の友人や職場の人とお金の話しは余りしないので、身近な人が資産どのくらい持っているかは知らないと思います。
結果として、金融庁が公表しているNISAのデータを調べていくとNISA口座を開設している方は全国民の16.4%でした。
ただし、開設しただけで口座にお金を入れていない方もいるため目安ですが口座開設していて実際に資産運用をしているのは8%程度ではと思います。
・NISA口座で資産運用されている割合
・新NISAが始まるとどうなるか
・新NISAから始める方へのアドバイス
NISA口座の開設数と割合
上記のデータは金融庁の調査データを参考に2021年から3年間分の口座数と増加数をまとめてみました。
一般NISA口座が2022年に減少しているのは、積立NISAに変更した方がいたのかと思っています。2023年に一般NISAが増えたのは新NISAが発表された影響かな(゜-゜)
積立NISAが一番増加しているのは予想通りで、ジュニアNISAは廃止が決まってから増え方は凄いですね!
日本国民の総人口とNISA口座数を比較してみる
2022年 10月1日の時点で124,946,789人(1億2494万6789人)とのデータがあります。
2023年6月時点のNISA口座の合計は、
11,056,102(一般NISA) + 8,358,139(積立NISA) + 1,033,860(ジュニアNISA) = 20,448,101口座
全国民でNISA口座を開設してるのは、16.4%という結果になります。
確率的には6人に1人はNISA口座を開設しているということですね。
ただ家庭で誰か1人していたら相方や子供もNISA口座を開設している場合が多いと思うので、個人的には他人に聞いた時に口座開設しているのは10人に1人くらいではないかと思ってます。
住んでいる地域差も多いと考えており関東や関西などは割合高く地方に行くほど少ないのではないかと。
NISA口座で実際にどのくらい資産運用されているのか
次に開設されているNISA口座が実際に活用されているのか見ていきます。
全国民で20,448,101人(16%)が口座開設をしており、2022年に稼働していないのは8,083,347人で約4割です。
そのため、実際に運用されている口座は約6割になるので全国民の約8%だけとも言えるでしょう。
一般NISAの投資状況
一般NISAは約半分の方が口座だけ開設した状況になっているのが図から見てとれます。
約17%の人が非課税の限度額近くまで投資できていますね。
20万~100万の枠内で投資している方は約16%で、放置している人と上限近く投資している人できっぱりと分かれています。
つみたてNISAの投資状況
つみたてNISAは開設数が増加しているのもあり、開設だけして投資していない人は27%で一般NISAと比べると少ないですね。
20代は投資に回す資金が少ないのもあり20万円以上投資できている人は他の年代と比べると少ないですが納得です。
また、気になるのが80歳以上のデータで投資していない人が多くなっているのは理解できますが投資を継続している人達が1万人以上いることです。
余計なお世話かもしれませんが、つみたてNISAの運用をしていることを身内が知っていると思いますが、どんなポートフォリオで資産運用を継続しているのか気になりました。
ジュニアNISAの投資状況
2022年12月時点での口座数のデータから見ると、15歳未満での口座開設数は約6%でした。(15歳未満は約1500万人で約90万口座)
約6%の内、2022年に投資してないのは31%、20万以下の投資が23%ですので約半分の方は20万以下というのがわかります。
逆に上限近くまで投資している方は37%で20~60万の枠内では7%程度とジュニアNISAも一般NISAと同じで投資できている人とできていない人ではっきり分かれていますね。
15歳未満でジュニアNISAの枠をほとんど埋めれている未成年は、約2%程度と言えるのでジュニアNISAを満額できている方は凄いことがわかります!
※私はジュニアNISAを3口座開設して投資していますが毎年満額は無理。今年は最後だから頑張るつもりですが昨年は1人10~20万程度しか投資できませんでした
2024年の新NISAが始まるとどうなるか
2024年から新NISAが始まりますが、今のNISA口座と同じで開設するだけという方も多くいる状況になるのではと考えています。
ただ、高校から金融教育の授業が始まりましたし、若い人でNISAを始める人は増えていくと思いますので資産運用をする人が増えていってほしい。日本の平均年収も上がっていってくれたら…。
新NISAの非課税枠を活用する投資家だけが資産増やしやすく、投資をしない方との差が今以上に広がってしまい将来の日本の貧困差を心配してしまいます。
資産運用を行う上で私が思う問題点としては、
- 年収が増えず物価高のため投資に回すお金がない
- 金融教育を受けていないので、新NISAを知っていても行動に移す人は少ない
2024年から新NISAを始める方への助言
私の親も新NISAのことは知っており、子供がしてるならしてみようかしらと言っていました。私から簡単にお願いしたいことは下記です。
- ネット証券でNISAを始める
- まずはインデックス投資で馴れてから個別株やETFなど検討
- 一括投資せず毎月積立投資
証券口座すら持っていないので60代の親がネット証券で口座開くのは難易度高いと思いますが、銀行では作らないようにだけ伝えています。
ネット証券と違い銀行は人件費が発生しているため、つみたてNISAでは取り扱い銘柄が少なく信託手数料が高いのを紹介しているところもあるため新NISAで方針は変わるかもしれませんが注意が必要です。
若い方は株式100%でも良いですが、50代を過ぎると守りも考えないといけないので、債券も検討してみてください。
まとめ
NISA口座を活用している方が想像していたよりも少ないと記事をまとめていて感じました。
新NISAで何に投資するかや日々の株式の変動など話題が多いですが、そこに身を置いておくと自分自身が未熟と感じたり私の資産が少ないと軽く凹むことがありますが現実とSNSの世界では違います。
これからも積立NISAと高配当株投資をコツコツとして行けば十分だと改めて思いますので、無駄だ出費は抑えて投資に資金を無理ない程度に回していきます。
最後まで読んでいただき、ありごとうございました。