【介護ニュース】介護職員が女性を車内置き去りに

  • 2019年8月16日
  • 2019年8月16日
  • 介護
  • 0件

こんにちは。
スマートニュースを横になって、見ていたら表題のニュースがありました。

愛媛県今治市吉海町の「デイサービスセンター 阿育苑(あしょかえん)」で今月3日、介護職員が認知症の80歳代女性を送迎用のワゴン車で送る際、自宅に寄るのを忘れたまま、施設に戻り、車内に置き去りにしていたことがわかった。女性は、1人で車外に出たとみられ、約21時間後に施設内で保護された。女性の体調に異常はないという。

引用元:読売新聞

何故発生したのかを検討してみる

記事を読みますとわかるのですが、デイサービスが終わり利用していた6人の方を自宅に送り届ける際に最後の1人を送り届けたという認識でいて最後に車内をチェックしておらず発生した事件です。まず問題だなと思った点は下記です。

  • ①最後の人を自宅に届けた時点で車内チェックをしていない
  • ②送迎ルートは基本決まっているのに何故忘れたのか
    (急遽、デイを追加で利用することになったのであれば送迎ルートが変わることもある)
  • ③送迎した職員が当日何か精神的にダメージを受けていなかったか
  • ④家族から行方不明の連絡を受けた時に、ドライブレコーダの確認をしなかったのか
    (施設内で4日12時に発見されているが遅すぎる)

車内チェック

送迎の最後でしたり、施設に戻った際に車内チェックは必要です。利用者様の忘れ物があったりしますし、ゴミなどがもしあれば次に運転される方が気分良く車を使えるようにするべきです。

うちの会社であったのは、なんと義歯が車内に落ちていました(;^ω^)
夕食の後に口腔ケアを行おうと、洗面台に誘導して義歯を出してもらおうとしたら利用者様は「歯がない」と言われて大慌てしたのを覚えてます。すぐに、送迎した事業所に連絡して日中は義歯が入っていたか確認し、職員にも朝の送り出し時と起床時に義歯を入れたかどうかをカメラで確認したりしましたね。
この時はすぐに見つかったからよかったですが、認知症の利用者様ですと過去に何度も義歯が行方不明になる方がいました。最初の頃はなくなる度に、その日のゴミ袋をあさって探したりしていましたね。

脱線してしまいましたが、正直車内チェックしても義歯は大きくないので見逃す可能性はあります。予想しないものだからです。職員は鞄やハンカチなど忘れていないか最後に確認はしますので。利用者様が乗っていることに気が付かないというのは、このデイサービスでは車内チェックする習慣がなかったと想定されます。

送迎ルート

送迎ルートはどう送迎を行うと効率がよく、利用者様通しのトラブルなく行えるかを考えて基本となる送迎ルートを決めています。トラブルというのは、仲のよくない利用者様でしたり独り事が多いかたですと車両の中の席の配置や別の車両に乗ってもらうなどしています。また、帰りの送迎でしたら送る順番を考えて席の配置を決めます。

車内に取り残された利用者様と同じ車両に乗っていた利用者様が、全員定期的なデイ利用日での利用だったのか。定期でない利用者様(急遽デイ利用になった方)がいたとしたら、基本の送迎ルートとは違うルートになるので送る順番を間違える可能性は人間なので当然あります。

間違えてもいい。ただ最後の人を送迎した際に車内を見渡して気付くことができ今回のような事件になってほしくなかったというのが私の思いです。

送迎した職員の状態

これは、送迎した職員が普通の精神状態であったかどうかということです。車の運転は平常心でないと、少なからずリスクが高まります。例えば、出勤日に遅刻しそうでしたら焦って普段よりスピードを出したりしますよね。

もし、当日に遅刻や勤務中に何かしらのトラブルがあったりした場合は冷静な運転はベテラン職員でも難しいものです。気持ちを短時間でリセットするのは、なかなか難しいことです。何かトラブルがあった時は切り替えて仕事しなさいなど言いますが、返事はしっかりするものの仕事しながら頭の中では考えてしまうものですよね。

管理者として難しい判断かもしれませんが、会社として送迎する職員の規則があるといいと思います。うちの会社も特に規則はないですが、メンタル的にダメージを受けていた職員が運転して何気ないところで車を擦ったりしたことがあります。スピードの出しすぎで、地域の人から連絡が入ったこともありますね。

家族から連絡を受けた時の対応

ニュース記事には、どう対応したかまで書かれていませんので施設側の対応は不明ですが、普段通りの日常の時だったとしたら発見されるまで時間がかかりすぎだと思いました。急変した利用者様がいたり、何か他にトラブルが発生していたとしたら、すぐに対応できないのも致し方ないともいえます。

もし、同じ立場でしたら対応手順としてはこうすると思います。

①家族から家にいないという連絡を受ける
②昨日送迎した職員に連絡し、自宅に送り届けた時の様子を確認する。同時進行でドライブレコーダの記録を確認する
③確認した結果を代表取締役と家族に報告する。

対応した後は、警察に捜索を任せるべきだと思います。施設側として、動かせる人員がいれば利用者様の行動や発言から行先を検討して捜索に協力するべきです。

まとめ

正直、単純なミスだと思います。単純なミスとは言いましたが、介護の世界では単純なミスが利用者様の生命に直結する可能性があります。一般企業であれば、ミスをしても努力や頑張りで取り返せることができます。しかし、介護では利用者様の生命は取り返しのつかないことです。

今回は、利用者様が無事に発見されたのでよかったですが、もし万が一の事態になっていたら送迎した職員は立ち直れないのではないかと思います。ただでさえ介護は人手不足と言われていますので、運営側がしっかりと教育・指導を行い介護が好きという職員が増えてくださればと切に願います。
ここ最近、介護でのニュースが尽きません。良いニュースならいいですが、よくないニュースばかりです。時には良いニュースを聞きたいですね。

最新情報をチェックしよう!