認知症が増えている中でがん保険は必要か?主にがん治療を行うのは60~80歳くらいまで

このテーマは、それぞれ賛否両論があるかと思いますが個人的な意見としてご覧ください。

結論から言いますと私は、がん保険は必ずしも入る必要性はないと考えています。
(女性は60歳までに約5%の確率でがん診断がでているので、掛け捨てのがん保険に加入する選択をしてもいいとは思います)

認知症という病気が増えてきており、がんの検査ができない場合もでてきているからです。

ただし、がん治療が長期に及んだ時のためや女性は60歳までに約5%の確率でがん診断がでているので、安い掛け捨てのがん保険に加入する選択をしてもいいとは思います。

がん保険の補償を受け取る主な年齢

がんの確率は60歳まで男性は約2%、女性は約5%というデータが国立がん研究センターが公表しています。

60歳からがんになる確率は急激に高まっていき、よく世間で言われる「がんになる確率は2人に1人」まで確率が上がっていきます。

そのため、がん保険に加入しても実際に補償を受けれるとしたら9割近くは60歳以降になります。

若いうちはがん保険に加入していても、補償を受けれる確率は2~5%ということです。

更にいうなら、50歳までにがんになる確率は男性約0.6%、女性約2%です。

また個人的な考えですが、我が家は夫婦そろってタバコは吸いませんしお酒も飲み会の時はそれなりに飲みますが自宅では晩酌しないことから世間一般よりもがんになる確率は若干低いのではないかと見ています。

認知症が増えてくれば60~80歳までが主な保険の補償利用時

80歳以降もがん保険は適用されるじゃないか!という心の声が聞こえてきそうですが、これには理由があります。

認知症の病気が今後増えてくるからです。

厚生労働省の認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)の一文を下記に引用しています。

わが国の認知症高齢者の数は、2012(平成24)年で462万人と推計されており、2025(平 成37)年には約700万人、65歳以上の高齢者の約5人に1人に達することが見込まれ ています。今や認知症は誰もが関わる可能性のある身近な病気です。
引用:厚生労働省「新オレンジプラン」

2012年から2025年までの13年間で約1.5倍も増えてきています。

このペースで進んでしまうと、恐ろしいですね。私が60歳になることには1,000万人は越えている計算になります。

 

少し話がずれますが、私は介護施設で働き8年ほど経ち認知症の利用者様を多くみてきました。

認知症という病気になる確率が年々増えてきており、若年性認知症という若くして認知症になる方もいます。当施設では60代の方や70代の方もいます。

ココが重要なのですが、体調に変化があり病院受診し精密検査を行おうとした際にがんの検査ができない場合があります。

・MRIの検査では検査中は動いてはいけないが認知症のため意志疎通ができず受けれないケース

 

・胃カメラの検査を家族に確認した際に痛い思いはさせたくない、がんの診断がでても手術は行わないということで疑いのまま

・病院は嫌いなため急変しても救急搬送せずに施設で最後まで看取り(ターミナルケア)を望む家族

2025年以降にどこまで認知症の患者が増え続けるるかはわかりませんが、がんは「2人に1人」認知症は「5人に1人」と少しずつ、がんであってもがんの検査ができずにがん診断がされないケースが増えてくることを予測しています。

全体の確率でいくと軽度の認知症なら検査は受けれるので、検査できない確率は数%かもしれません。

高齢になってもがんの検査を望むか

夫婦の場合は夫婦間でどんな話しをしていくかもにもよりますが、私は嫁がもし80歳以上で認知症も中度であればがんの疑いがあっても検査で嫁が痛い思いをするのであれば、望まない判断をすると思います。

認知症がなくても健康状態にもよりますが90歳を超えたら、極力検査は望まないと思います。

嫁も真剣にではないですが話をした際に、そんなに無理してまで長生きはしたくないと言ってました。

がん保険の補償が出るとしても、既に老後生活に入っておりそんな一時金が無いと困るような家計になっていることが想像できるのであれば保険に加入もありでしょうが、そういう状態にならないように準備するべきでしょう!

一時金のために、嫁に検査を受けてもらうように頼みますか?

皆さんはどうでしょうか?

がん保険に加入する際は、がんになった時のことを考えて補償内容を選択していくと思いますが、がんの診断をもらうための検査を望まない状況があるかもしれない又はできない場合があるというのは加入する際は考えないですよね。

認知症とは難しい病気であり、周囲に認知症の方がいないと想像が難しく認知症の方のキーパーソンとなった方しかわからない気持ちもあります。

認知症となり、毎日を何事もなく本人が安心して生活していければ良いという家族が大半ですが、リスクのある手術をしてまで延命を望みますかというと私の経験上では半々です。

まとめ

結論としては、1回の手術で治る短期的ながんのリスクは生活防衛資金で対応し、長期で抗がん剤や放射線治療が必要な場合は仕事復帰や収入が減少するリスクが高いので基本は不要だけども加入しておいても良いという結論で終わりにします。

60歳になるまでのがんの確率は再度確認ですが、男性で約2%、女性で約5%です。

 

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