【介護】上半期の介護事業の倒産が過去最多55件

介護職として仕事をしている私としては、残念なニュースではありますが受け止めるしかないですね。人材不足とずーっと言われ続けた介護業界ですが、毎年人材不足の影響は増えてきているように思います。

国として、介護人材の確保のために処遇改善を見直したり外国人雇用を進めていくなど対策はしていますが、今後どうなるかは現場で働いている私からはわからないところです。

うちの事業所と人材不足になる要因を考えてみたいと思います。

上半期倒産の推移

引用:東京商工リサーチ 2019年上半期「老人福祉・介護事業」の倒産状況

訪問介護事業が最多

グラフを見ると、一目瞭然なのですが昨年と比べても訪問介護事業の倒産がもの凄く増えています。他は通所・短期入所系は昨年と減っており、それ以外も大きくは変わりないのかなと思います。

全体の割合的には、設立5年未満でしたり、従業員が少ない(5人未満)が約7割を占めているようです。

訪問介護の難しいところ

私自身、訪問介護に関しては正直詳しくありません。訪問看護は少しわかりますので、その視点から見ていきたいと思います。

新規で訪問介護の事業を行うのは、知名度の問題から営業しても利用に繋げるのが難しいと思われます。昔からある訪問介護の企業でしたり、大手がしているところにどうしても利用者様は取られてしまい競合に勝る大きなメリットがないと難しいと考えます。

また、訪問介護は規模が大きくないところが多い印象にありますので、利用者様の確保ができていても職員が1人退職すると、その職員が抱えていた分が新しい職員が入るまでは既存の職員で補わないといけなくなります。

求人を出して、すぐに申し込みがあるかというとそうでもないのです。かといって、余剰で1名確保しておけるかというとそんな余力は無いと思われます。

職員が減ったから、利用者様を他の事業所に譲るということもできるでしょうが、繰り返していくと地域の方からの信用を失いますし経営はかなり難しいと有料老人ホームで勤めている私は思います。

訪問介護以外の事業もしていたら

訪問介護だけではなく、他の事業も行っているのであれば訪問介護で利用者様を獲得し、在宅が難しいといことなった際は老人ホームなどへの入居に繋げるという仕組みがあれば良いと思うのですが、訪問介護1つで勝負するのはリスクが高すぎます。

まとめ

今回は、上半期をみましたが倒産は下半期の方が多いため介護業界の倒産は過去最多になりそうな勢いです。

最近、報道でもよく介護の事件が取りあがられるのも、少なからず影響があるのかなとも思っています。報道を聞くと、施設に対して不安になりますし自分の親がこんな対応されるなら自宅で見るという家庭が増えても仕方がないのかなと。

ただ、一生懸命に利用者様のサービスを向上するために取り組んでいる施設も多くあります。介護報酬が減っているため難しいところもありますが。。

介護業界にとって、良い報道が増えてくれたらと思います。悪い報道ばかりだと、この流れは数年は続くのかなと思ってしまいます。

個人的な見解ではありますが、親の介護のために会社を退職するのではなく施設に入れる選択を取る人が増えてくれたらと思います。これは介護業界のためではなく、日本の経済のためです。会社で働く人が減れば、それだけ日本は働き手不足がより加速してしまうからです。

親の介護は難しい。介護疲れ

また、親の介護ほど上手く自分をコントロールできない方は難しいからです。介護疲れには本当に気をつけてほしいです。親の介護はつい強い口調で言ってしまうことがあり、後々になって後悔したりして、これが今後も続くと思うと精神的にかなりきついです。

数時間や数日なら問題ないのですが、毎日24時間365日親の介護を考えながら生活しないといけないため旅行も難しいですし遠出もできなくなってしまいます。

これに関しては、書き出すとたくさんの問題点があるので改めて書きたいと思いますl

最新情報をチェックしよう!