※本記事は2026年10月時点の情報です。ファンドの内容やランキングは変わることがあります。
こんにちは、介護職ひろです。
2027年1月から始まるこどもNISA。制度は分かったけれど、「結局どの投資信託を買えばいいの?」と迷っている方も多いと思います。
しかも2026年10月には、SBI証券からこどもNISA専用で信託報酬0.00%の「ゼロカン」が発表されました。
我が家も新NISAでオルカンなどを積み立てているので、「ゼロカンとオルカン、どっちがいいの?」は正直かなり気になるところです。
この記事では、こどもNISAで買える投資信託の選び方と、ゼロカンとオルカンで将来いくら差が出るのかを、実際に計算してまとめました。
こどもNISAの制度そのもの(新NISAとの違い、払い出しのルール、始め方)は、こちらの記事でまとめています。
※本記事は2026年10月時点の情報です。こどもNISAは2027年1月開始予定の制度で、細部は今後の政省令等で変更される可能性があります。 こんにちは、介護職ひろです。 うちは長女11歳、次女7歳、長男4歳の3人姉弟。[…]
- こどもNISAで買える投資信託の種類
- 純資産総額で見た人気ランキングと定番の投資信託
- こどもNISA専用ファンド「ゼロカン」の特徴と注意点
- ゼロカンとオルカンで、10歳〜80歳までにいくら差が出るか
- 信託報酬の安さだけで選ばない方がいい理由
こどもNISAで買える投資信託は?
こどもNISAで購入できるのは、新NISAの「つみたて投資枠」対象となっている投資信託・ETFのみです。個別株や成長投資枠向けの商品は対象外になります。
参考までに、つみたて投資枠の対象商品は2026年8月時点で360本前後(インデックス型投資信託が280本台、アクティブ型が数十本、ETFが9本という内訳)。この本数は金融庁の「つみたて投資枠対象商品届出一覧」が随時更新されるため月によって変動します。この中から、金融庁が定めた低コスト・長期分散に適した基準をクリアした商品だけが選ばれています。
投資対象で見ると、大きく分けて以下のようなタイプがあります。
- 全世界株式に分散するタイプ(いわゆる「オルカン」系)
- 米国株式(S&P500など)に集中するタイプ
- 先進国株式、新興国株式に分散するタイプ
- バランス型(株式・債券などを組み合わせたタイプ)
子供の資産形成は運用期間が長く取れるのが最大の強み。0歳から始めれば18年間フルで非課税運用できるので、値動きの大きい株式インデックスとの相性が良いというのが個人的な考えです。
こどもNISAで買える投資信託の人気ランキング(純資産総額)
「結局どれが選ばれているの?」という参考に、インデックス型投資信託の純資産総額ランキング(資金の集まり具合)を紹介します。上位5本はいずれもつみたて投資枠の対象なので、こどもNISAでも購入できる見込みです。
| 順位 | ファンド名 | 純資産総額 | 実質信託報酬 |
|---|---|---|---|
| 1位 | eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 約13兆4,712億円 | 0.05775% |
| 2位 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 約12兆4,976億円 | 0.0814% |
| 3位 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 約2兆9,740億円 | 0.0938% |
| 4位 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI) | 約2兆5,706億円 | 0.162% |
| 5位 | iFreeNEXT FANG+インデックス | 約1兆3,724億円 | 0.7755% |
1位のオルカンと2位のS&P500だけが10兆円超えで、3位以下を大きく引き離しています。この後で紹介する定番の2本が、規模の面でも圧倒的に選ばれている定番だということが分かります。
5位のFANG+は、米国の大型テック企業10銘柄程度に集中投資する商品です。値上がりが大きかった分、値下がりも大きくなりやすく、信託報酬も上位4本より高めです。子どもの資金を1本で運用する「メイン」ではなく、オルカンなどに少し加える「サブ」として考えるのが無難だと思います。
出典:みんかぶ投資信託「投資信託純資産総額ランキング」(2026年9月15日時点)
こどもNISAのおすすめ投資信託|定番3本+専用ファンド「ゼロカン」
「結局どれを選べばいいの」という方向けに、うちが実際に新NISAでも使っている定番どころを紹介します。奇をてらわず、王道を選ぶのが長期投資では大事だと思っています。
①eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
通称「オルカン」。世界中の株式にまるごと分散投資できる商品で、純資産総額でも国内トップクラスの定番銘柄です。信託報酬(運用コスト)が低い水準で、初心者にも選ばれやすい1本です。
②eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国の主要企業約500社にまとめて投資できる商品。過去の実績で見ると世界株式の中でも米国の成長が牽引してきたこともあり、純資産総額でもオルカンに次ぐ規模の定番銘柄です。
③楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド
いわゆる「楽天オルカン」。①のeMAXIS Slimと似た全世界株式タイプですが、楽天証券での積立設定やポイント連携との相性を重視する方に選ばれています。
④【こどもNISA専用】SBI・ゼロ・オールカントリー・インデックス・ファンド(ゼロカン)
2026年10月1日に発表された、SBI証券のこどもNISA専用ファンドです。中身はオルカンと同じ全世界株式(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)に連動するタイプで、信託報酬が0.00%という思い切った商品です。
- 設定日:2026年11月17日(購入できるのは、こどもNISAの取扱開始に合わせて)
- 買える場所:SBI証券のこどもNISA口座のみ(大人のNISAや課税口座では買えません)
- 18歳以降:残高は大人のNISAに引き継がれ、信託報酬0.00%のまま持ち続けられます。ただし新しい積立はできず、続ける場合は同じ指数に連動する「SBIオールカントリー」(信託報酬0.055%)で設定し直します
⚠️「信託報酬0%」=「コストが完全にゼロ」ではありません。運用会社などへの報酬(信託報酬)はかかりませんが、監査費用や売買委託手数料、外貨資産の保管費用などは別途ファンド内で発生します。新しいファンドで運用実績がまだないため、こうした費用を含めた実際のコストは、最初の決算の運用報告書が出るまで分かりません。
我が家は子どもの口座をSBI証券で持っているので、こどもNISAを使うならゼロカンが第一候補になりそうです。
ゼロカンとオルカンの差はいくら?80歳までを試算

「信託報酬0.05775%と0%の差なんて、誤差じゃないの?」と思いますよね。そこで、現実的な「月1万円」と、非課税枠を使い切る「最大ケース」の2パターンで試算してみました。
共通の条件は次のとおりです。
- 0歳から積立を始め、積立期間が終わったら追加の積立はせず、そのまま保有
- 運用利回りは年5%(信託報酬を引く前)で一定
- オルカンは信託報酬0.05775%、ゼロカンは18歳以降も0%のまま保有し続けた場合
- 税金・その他のコストは考慮していません
①現実的なケース:月1万円×18年(元本216万円)
| 年齢 | ゼロカン | オルカン | 差額 |
|---|---|---|---|
| 20歳 | 約381万円 | 約378万円 | 約3万円 |
| 50歳 | 約1,645万円 | 約1,607万円 | 約38万円 |
| 80歳 | 約7,110万円 | 約6,833万円 | 約277万円 |
②最大ケース:月5万円×10年で非課税枠600万円を使い切る
| 年齢 | ゼロカン | オルカン | 差額 | 差(%) |
|---|---|---|---|---|
| 10歳 | 約772万円 | 約770万円 | 約2万円 | 0.30% |
| 20歳 | 約1,257万円 | 約1,247万円 | 約11万円 | 0.85% |
| 30歳 | 約2,048万円 | 約2,019万円 | 約28万円 | 1.41% |
| 40歳 | 約3,336万円 | 約3,271万円 | 約64万円 | 1.96% |
| 50歳 | 約5,434万円 | 約5,300万円 | 約134万円 | 2.53% |
| 60歳 | 約8,851万円 | 約8,585万円 | 約266万円 | 3.09% |
| 70歳 | 約1億4,417万円 | 約1億3,908万円 | 約509万円 | 3.66% |
| 80歳 | 約2億3,484万円 | 約2億2,530万円 | 約954万円 | 4.23% |
※差(%)は「差額÷オルカンの金額」で計算しています。
最大ケースでは、差の割合が10年ごとに約0.56ポイントずつ広がり、80歳では約954万円(約4.2%)の差になります。わずか0.05775%のコストでも、毎年積み重なると保有期間が長いほど雪だるま式に差が広がることが分かります。
一方で、20歳時点の差は月1万円で約3万円、最大ケースでも約11万円(0.85%)です。18〜20歳ごろに教育費として使う予定なら、どちらを選んでも大きな違いはありません。ゼロカンの強みが本当に効いてくるのは、子どもが大人になってからも長く持ち続けた場合です。
結局のところ、結果を一番大きく左右するのは信託報酬の差よりも「いくら積み立てるか」「どれだけ長く続けるか」です。ゼロカンかオルカンかで悩みすぎるより、無理のない金額で早く始めて長く続けることを優先したいですね。
※上記は一定の利回りが続いたと仮定した試算で、将来の運用成果を保証するものではありません。実際は値下がりする年もあります。
⚠️ここは注意! どの商品が「一番いい」というのは一概には言えません。全世界に幅広く分散したいか、米国の成長に賭けたいかで選び方は変わります。迷ったら、まずはオルカン1本から始めるのが無難だと個人的には思います。
ゼロカンとオルカン、信託報酬の安さだけで選ばない理由
試算だけを見ると「ゼロカン一択!」と思いますよね。でも、私は信託報酬の安さだけで決めるつもりはありません。
基準価額を比べても意味がない
よく「オルカンの方が基準価額が高いから優秀」と勘違いされがちですが、基準価額はファンドごとに設定日の1万円からスタートします。オルカンは2018年から運用されているので数字が大きいだけで、成績の良し悪しとは関係ありません。比べるなら、同じ期間に何%増えたか(騰落率)で見る必要があります。
見るべきは「実質コスト」と「連動の精度」
ゼロカンとオルカンは同じ指数に連動するので、理論上はほぼ同じ動きをします。それでも差が出るとすれば、原因は次の2つです。
- 実質コスト:信託報酬以外の売買手数料や保管費用などを含めた、本当のコスト。年1回の運用報告書で分かります
- 連動の精度:指数とのズレ(トラッキングエラー)。運用のうまさが表れる部分です
オルカンは運用期間が長く規模も大きいので、この2つの実績がはっきりしているのが強みです。一方、ゼロカンは2026年11月設定の新しいファンドなので、実質コストが分かるのは最初の決算の運用報告書が出てからになります。
我が家の考え方
我が家は子どもの口座がSBI証券にあるので、こどもNISAを使うならゼロカンを第一候補にするつもりです。ただし、最初の運用報告書が出たら、オルカンとの騰落率の差を自分の目で確かめるつもりです。
どちらを選ぶか迷ったら、次のように考えると分かりやすいと思います。
| こんな人は | 選び方の目安 |
|---|---|
| SBI証券でこどもNISAを始める | ゼロカン(ただし最初の運用報告書はチェック) |
| 運用実績のはっきりした商品が安心 | eMAXIS Slim全世界株式(オルカン) |
| 楽天証券でこどもNISAを始める | オルカンや楽天・プラス・オールカントリーなど、取り扱いのある全世界株式ファンド(※要確認) |
| 米国の成長に集中したい | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) |
そもそも、こどもNISAは途中で金融機関を変えられません。ゼロカンを選ぶかどうかは、「どの証券会社でこどもNISAを始めるか」とセットで考えるのが大事です。
よくある質問
Q. ゼロカンは大人のNISAでも買えますか?
買えません。ゼロカンはSBI証券のこどもNISA専用です。大人のNISAで同じ指数に連動するファンドを買いたい場合は、同じ日に設定される「SBIオールカントリー」(信託報酬0.055%)などが選択肢になります。
Q. 子どもが18歳になったらゼロカンはどうなりますか?
残高は大人のNISAに引き継がれ、信託報酬0.00%のまま持ち続けられます。ただし18歳以降は新しく積み立てることはできないので、続ける場合は別のファンドで積立を設定し直します。
Q. ゼロカンを別の証券会社に移せますか?
移せません。ただし、これはゼロカンに限った話ではありません。NISA口座で買った商品は、オルカンなど他の投資信託でも、別の金融機関のNISA口座には移せない仕組みです。
Q. 個別株は買えますか?
買えません。こどもNISAで購入できるのは、新NISAの「つみたて投資枠」対象の投資信託・ETFのみです。
Q. NASDAQ100に連動する投資信託は買えますか?
ファンドによります。「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」はつみたて投資枠の対象なので、こどもNISAでも購入できる見込みです。一方、「eMAXIS NASDAQ100インデックス」は2026年中はつみたて投資枠の対象外で、2027年1月の決算以降に届出が行われる見込みとされています。同じ指数に連動する商品でも対象かどうかはファンドごとに違うため、積立設定の前に証券会社の画面で「つみたて投資枠」と表示されているか確認しましょう。
まとめ
こどもNISAで買えるのは、つみたて投資枠の対象となっている投資信託・ETFだけ。その中でも、規模で見ればオルカンとS&P500が圧倒的な定番です。
- 迷ったら全世界株式(オルカン系)を1本が王道
- SBI証券ならこどもNISA専用で信託報酬0.00%のゼロカンが選べる
- 最大ケースでは、80歳時点でゼロカンとオルカンに約954万円(約4.2%)の差
- ただし20歳時点の差は数万〜11万円ほど。教育費で使うなら大差なし
- 信託報酬だけでなく、実質コストと連動の精度も見て判断したい
結局のところ、一番大事なのは「どの商品を選ぶか」より「無理のない金額で早く始めて、長く続けること」だと思っています。一緒にコツコツ頑張りましょう(^^)
こどもNISAをやるべきか、始め方はどうするかは、こちらの記事でまとめています。
→ こどもNISAとは?やるべきか・始め方を解説
