【初心者向け】個別株投資をする前に知っておくべき基本的な用語

今回の記事は私自身が株式投資は投資信託をメインにしていたので、細かい用語などは知らない状態でした。

高配当株投資が2022年~2023年は人気でツイッターでもよく投稿を見かけますが、その際に聞いたことはあるけど知らない用語が多く学ぶ必要があると考え勉強しました。

その結果を初心者の方にもわかりやすく説明していきますので、複雑なことは省いています。最後まで読んでいただければ幸いです。

配当金や配当利回りなど想像しやすい用語は省いており、英語表記の用語を中心に記載しています。

これだけは最低覚えておくべき株式投資の基本用語

  • PBR:1株当たりが純資産の何倍の値段か
  • PER:株価収益率で1株あたりの利益に対して何倍の株価か
  • ROA:総資産利益率
  • ROE:負債を引いた自己資本比率
  • EPS:1株あたりの利益

PBRやPERは業界によって高低の傾向があるため比較する時は同じ業界の企業同士で見るのが良いです。 医薬品、小売業、情報通信業界などは比較的PBRが高い一方で、銀行、非金属などはPBRが低い傾向にあります

例えば、

【医薬品】
・武田薬品工業           PBR:48.96倍 PER:1.09倍
【銀行】
・三菱UFJフィナンシャルグループ PBR:10.13倍 PER:0.65倍

「PBR」とはなにか?

「PBR」とはPrice Book-value Ratioの略で、1株当たりが純資産(BPS:Book-value Per Share)の何倍の値段になっているかが分かる値となっています。

現在の株価が企業の資産価値に対して割高か割安かを判断する目安として利用されていて、PBRの数値が低ければ割安、高ければ割高と判断されます。

砕いていうと、PBRが10倍であればその企業の純資産より10倍高い株価となっているということです。1倍であれば株価と資産価値が同じ状態ということで、下回ると割安と判断する1つの材料ですね。

ただし創業して間もないとかであれば。借入金(借金)が多いので、どうしてもPBRは割高になってしまいますのであくまで参考材料です。

また業種によっても平均的なPBRが異なるので、高いか低いかわからない時は同じ業種の値も見て参考にするのが良いでしょう。

PBR(株価純資産倍率)の計算式
PBR=株価÷BPS(純資産÷発行済み株式数)

【例】
・Y社の株価:2,000円
・Y社の発行株式数:10,000株
・Y社の純資産:2,500万円

この場合、まずBPSの値は以下のように求められます。

【BPS(1株あたり純資産)】2,500万円(Y社の純資産)÷10,000(Y社の発行株式数)=2,500円

次にPBRは下記のように求められます。

【PBR(株価純資産倍率)】2,000円(株価)÷2,500円(BPS)=0.8倍

会社の財務データなどでは期末株価で算出される例が多いので、リアルタイムでのBPSはわからないので業績が急に悪化したら当然下がっていると想定できますし、あくまで目安として考えたらいいです。

PBRが1倍以下だから割安と判断し購入するのではなく、その他の指標も見て総合的に判断していきましょう。

「PER」とはなにか?

PERとは、Price Earnings Ratioの略語で、株価収益率と訳されます。

1株あたりの利益に対して何倍の株価がついているのかを算出したものがPERです。

PER(株価収益率)の計算式
PER=株価÷1株あたりの純利益

例えば純利益が1億円で、発行済み株式総数は1万株であるH社の株価が10万円の場合は、H社のPERは下記の計算式になります。

H社のPER=10万円÷(1億円÷1万株)=10

同じ条件でA社の株価が10分の1(1万円)だった場合はPERが何倍くらいになるのかもみてみましょう。

A社のPER=1万円÷(1億円÷1万円)=1

当然ですが、株価が10分の1になるとPERも10分の1になることがわかります。

H社とA社のどちらが割安になるでしょうか?

株価以外は同じわけですから、当然株価が低いA社、つまりPERの低いほうが割安になりますね。

PERは利益に対して株価が割高か割安かを表す 値で、 PERが低ければ割安に、高くなれば割高 になります。

「ROA」とはなにか?

ROAとは、総資産利益率のことで総資産を利用していくらの利益を上げられたかを示す数値になります。

また、ROAは総資産での利益の数値なので効率性と収益性を確認する際の指標としても活用されているようですね。

ROAの数値が高い会社は、効率良く利益を上げていることを示しています。

そのためROAが高い会社は、より少ない資本でより多くの利益を上げていると言えます。

ROAの計算式
ROA(%)=当期純利益÷総資産×100

当期純利益を総資産で割ることにより、ROAの数値がわかります。

ROA(%)=当期純利益÷総資産×100

業種にもよりますがROAが5%を超えていたら優良企業となっています。

ただ注意が必要なのは総資産で計算しているので、設備投資(工場新設など)で多額の借入金があれば総資産が増えてしまうので単純に5%以上だから良いということではないため、他の項目で触れたようにROAだけで買いの判断をせずにPBRなども参考にして分析するのが望ましいです。

「ROE」とはなにか?

「ROE(Return On Equity)」という指標があります。

「自己資本比率」と訳されており、内容自体もROAと似ています。ROEの計算式は以下になります。

ROEの計算式
ROE(%)=当期純利益÷純資産(総資産ー負債)×100

ROEは、ROAと違うのは総資産ではなく、純資産(総資産から負債を引いた資産)になっています。

会社の負債を資産に含めない数値であるため、ROAとROEという2つの指標を活用して、会社の経営分析を行うことができます。

ROAは、すべての資産を合計した総資産で計算される指標となります。

ROEは、負債を引いた純資産でどれだけ効率的に活用しているのかを示す指標になります。

「EPS」とはなにか?

EPSとは(Earnings Per Share)で1株に対して、企業が稼いだ利益額を示す指標です。

数値が高いほど利益があるということで、右肩上がりに増えていれば稼ぐ力が年々高くなっているということです。EPSの計算式は下記になります。

EPSの計算式
EPS(円)=当期純利益÷発行済み株式総数

例えば当期純利益が1億円で、発行済み株式総数は100万株であるならば、

10,00,000,00÷1,000,000=100円

となります。

株価はEPS×PER(株価収益率)で計算されます。

EPSが年々成長していたら株価も上がりやすいと予測できます。

まとめ

初心者の方にもわかるように簡単にまとめてみました。

細かいことは覚えなくてもいいですが、下記の内容だけ覚えておけば良いと思います。

  • PBR:1株当たりが純資産の何倍の値段か
  • PER:株価収益率で1株あたりの利益に対して何倍の株価か
  • ROA:総資産利益率
  • ROE:負債を引いた自己資本比率
  • EPS:1株あたりの利益

私もまだまだ投資初心者であり、一緒に学んでいけたらと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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