吃音とは?中学生活の実体験。ストレスだらけである

今回は、私自身が吃音を小学校から持っており中学時代の実体験を振り返り見直していきたいと思います。

この記事が、吃音持ちの方や吃音であるお子さんを持つ家庭に少しでも参考になればと思います。

吃音がある学生生活

吃音があると学校生活はストレスが溜まります。学校の先生によって違いますが、指名して答えてもらう授業スタイルの先生はとても苦手で、言いにくい答えで回ってきたらどうしようかという不安感で当時はいっぱいで常にストレスを感じていました。

こればかりは、仕方がないもので先生に吃音を伝えたところで指名されなくなっても、周囲から特別扱いだと批判を受けるでしょうし難しいです。自分なりに言い回しをかえて答えてみたりして乗り越えていましたね。

答えが決まっている問題が1番難しいですね。こればかりは、どうしようもなかったので私は足でリズムを取って声をだしたりしてました。声がでなさすぎて、ドンと音がでるほどに床をけってしまうことがありました(;^_^A
それでも声がでない時もあり、その時は「わかりません」などで逃げてしまう場面もあります。

何事も逃げることは簡単なんですが、癖がついてしまうとよくないので、前向きに極力立ち向かうようにした方がいいです。

後は、国語の本読みは吃音の方は誰もが通る修羅場ですね。こればかりは仕方がなく、どもりが少しでも目立たないようにゆっくりと普段から読むようにしていました。

吃音者は優秀な方が多い?

吃音を持っている人って感受性豊かな方、やさしい方が多いです。自分自身が他の人にはわからない吃音という大変さを知っているからこそ、周囲に気を使えたり困った方の手伝いをしてあげたいという気持ちが芽生えるのかなと思っています。これは吃音者だけでなく、様々な障害をお持ちの方にも同様のことがいえるかと私は思います。

極端な性格の方もいますが、大成する方も多いといわれています。私が吃音のオフ会で会った方もそれなりの役職がある人が結構いました。

有名人では、ゴルファーのタイガーウッズ、ハリウッド女優のマリリンモンローも元吃音者だそうです。苦難を乗り越えれば、神様はきちんと見てくれているし良い未来があると思い頑張ってこれました。

中学生の頃の問題点

小学校までは、担当がほとんど科目を担当してくださるので良かったですが中学以降は科目ごとに先生が変わるので、先ほどふれたように指名してくる授業スタイルが1番問題でした。

この授業スタイルでも、順番が決まっている場合とランダムに決める場合と2つあります。
吃音持ちにとっては順番に当てられるのが最も嫌です。これは、順番から何を聞かれるか予測してしまい、言いにくい単語であったら体全体に緊張が走ります。当てられた時には、既に緊張MAXなので普段以上にどもったりします。
逆にランダムに指名する場合は、頭で考えることなく答えることになるため意外といいやすいです。

ただし、いつ当てられるかわからない不安感はみんなありますが、加えて言いにくかったどうしようというのが私にはあり他の人よりも授業時間は常に集中して受けていました。
集中して受けてたからといって成績が良かったわけではありません(笑)

小学校から中学校にあがり不安やストレスに感じたのは下記のようなことです。

  • 初対面の同級生との接し方。どもり変な印象を与えないか心配
  • 発表する場面が増加(授業でもですが、部活のキャプテンになり全校生徒の前で発言)
  • 部活動で先輩とのコミュニケーション
  • 高校進学時の面接&面接練習

部活動に関して

私は卓球部に入りまして、3年生が引退した後はキャプテンをすることになりました。

正直なところ、ものすごく嫌でした。
キャプテンになると県大会の前に全校生徒の前で挨拶をしたり、部活の練習の最後に挨拶があり吃音持ちの自分にとっては不安いっぱいで受けたくなかったのが本当の気持ちです。

しかしながら、中学時代にメンタルはかなり強くなった気がします。辛いことはたくさんありましたが、部活動の良さですかね。同じ部活の先輩後輩、同期との上下関係がある中でキャプテンとしてまとめれたのは人生の中でも大きい時期でした。

吃音+キャプテン+成長途中の中学生

というのは、かなりシビアです。自分が凄いというわけではなくて、周囲の環境に恵まれていました。何か失敗しても友達が助けてくれたりしてくれました。部活でも、卓球は2人でペアを組むダブルスがあるのですが2人の良いところを活かしつつ、ミスをしても支え合うというのは日常にも良い影響に繋がりましたね。

また、当時凄いスポーツもできて明るく小学校の頃からクラスのムードメーカー的な存在の親友がいたのですが、理由はわからないけど不登校になってしまいました。プリントを届けにいったり、学校終わってから家に遊びにいったりしていました。
自分の中では不思議で、何も問題がなさそうに見えるのにそれでも何か感じるものがあるから学校に行きたくないんだなと。

それまでは、自分以上に不幸せ者がいるのかと思う時もありましたが自分はまだ学校に行き部活もして、しんどい時間も多いけど楽しい時間もそれ以上に多くありました。

いま、この記事を書いているからこそ思いますが、当時はこの不登校になった親友を自分よりも不幸な人と置き換えてしまっていたのかもしれません。自分よりも日常が上手くいっていない親友を見て、何かしてあげたいという気持ちが高まり吃音を強く意識することが減っていたのかもしれません。自分って最低だなと思ってしまいますが、それが人ともいえるのかなと思います。

上記のことや部活、友人と遊ぶ楽しさがあったから乗り越えれたのかなと思いますね。携帯電話もない昔だったからよかったけど、今はいじめが多いしSNSで流されたりしたらさすがに耐えきれない気がします。。。

まとめ

本来は、中学~大学まで1つの記事で書いてしまうつもりでした。

振り替えると、当時のことをよく覚えており素直な気持ちになって中学生の生活をまとめられたかなと思います。

吃音 + キャプテン + 中学生

というのは、偶然出てきたワードではありますが、相当きついです。
現在ではここにSNSというワードも追加されることでしょう。中学生はかなり精神的にもちょっとしたことで不安定になりやすい時期だと思います。

吃音に悩まされている方への励みになるかは、わかりませんが中学生時代の自分にアドバイスを送るとしたら

「吃音は個性。吃音を愛しなさいとは言わないが上手く付き合っていけば将来良いことは必ずある。立ち向かえ強くなれ!」

と伝えたいです。これが今の中学生で吃音に悩んでいる人に届くかはわからないけども、デメリットばかりではないことを知り無理しない程度に頑張ってほしいです。

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