高額療養費制度があるから医療保険は不要

今回は、医療保険は必要ない理由の1つである「高額療養費制度」についてまとめてみました。

記事を見てここをもっと詳しく知りたいとかありましたら、是非コメントを頂けたら幸いです。

私が高額療養費制度を知ったのは、正直なところ仕事柄でした。介護の仕事をしていますと、どうしても肺炎などで入院される場面があります。その際に、看護が利用者様の家族に説明する際に家族から費用を聞かれてまして高額療養費制度の説明をしていたのが知る切欠でした。

そのため、40代や50代でも長期の入院や手術をしたことがない方は知らないんだなと思いました。毎月、高い社会保険料を支払っているのですから使える制度は活用しないと損だと思いますので、今回のこの記事が皆さまにとって役に立てばと思います。

高額療養費制度とは?

私たちは健康保険を使うことで、医療費の自己負担は3割で7割は保険から支払う仕組みです。

しかし、3割負担とはいえども入院して手術を行うなどすると費用は大きくなりますが、自己負担を一定額に抑えれる制度が高額療養費制度です!これはとても大きくて、知っていると知らないとでは安心感が違いますし考え方が変わります。

高額療養費制度を利用すると、健康保険が適用される治療であれば一定額に抑えることできます。年収により支払い金額は変わりますが一般家庭であれば、だいたい目安として8~10万円程度に収まります。ただ注意しないといけないのは、食事代や個室などのベッド代などは対象に入りませんので注意が必要です。あくまで治療費に対しての制度です。

入院すると、いくらかかるのか?

例として下記をご覧ください。

  • 35歳 男性 標準報酬月額28万円
  • 症状:肺炎で入院
  • 入院日数:15日 ※1日から入院
  • 支払った医療費:500,000円(3割負担での費用は150,000円

◆実際に払う医療費

①80,100円 + (500,000円 ー 267,000円) × 1% = 1ヵ月の自己負担限度金額【82,430円】

150,000円 ー 82,430円 = 67,570円が戻ってくる

◆その他の費用(食事代、差額ベッド代、日用品など)

20,000円

◆実質の支払合計(治療費 + 食事代 + 差額ベッド代 + 日用品など)

   = 82,430円 + 20,000円  = 120,430円

申請する方法は

高額療養費制度を申請するパターンは2つあります。

①医療機関の窓口で支払いをした後に加入している健康保険に連絡を行い手続きをします。申請用紙は郵送してもらうかホームページからダウンロードして印刷し記入し必要書類を提出したら銀行口座に振り込まれます。

②自己負担限度額を超えることが、わかっているのであれば事前に加入している健康保険に申請し「限度額適用認定証」をもらっておくと窓口での支払い時に治療費は限度額までの支払で済みます。

お金に余裕がない時は限度額証明書を発行しておけば病院の窓口で清算する際に自己負担限度額とその他の費用だけの支払で済ませることも可能です。急な入院の時は仕方がないでしょうけども、前もってわかっているのであれば「限度額適用認定証」を申請しておくと良いと思います。退院してすぐは体が本調子ではなくてきつい場合もあるでしょうしね。

実際に入院した時の平均はどのくらい?

「公益財団法人 生活保険文化センター」が集計をしたデータがありましたので一部を下記に記載いたします。
詳しく知りたい方は下記のURLからPDFのデータを見られてください。非常に細かくいろんなデータがありますよ。

令和元年度 生活保障に関する調査(速報版)

  • 入院時の自己負担(治療費、食事代、差額ベッド代など含む):20.8万円
  • 入院日数:15.7日
  • 過去5年で入院経験あり:13.7%

引用:公益財団法人 生活保険文化センターより抜粋

結果として医療保険は必要か?

私としては医療保険は不要という判断です。

まず入院する可能性が13.7%というのは、私も驚きでした。25%くらいあるかなと思っていました。13.7%ということは、約7人に1人ということで4人家族で全員なにかしらの医療保険に入っているとしたら安くみても月8,000円でしょう。(県民共済の総合保険や入院保険を例に)

8,000円×5年間=540,000円

約二分の一で1人は入院するとしても1人当たりの平均入院費用は高額療養費制度を使った人使わなかった人を含め自己負担は20.8万円ですので、そう考えると・・・332,000円多く医療保険代として多く支払っているということになりませんか?

まあ、あくまでも平均なので重たい病気や入院が長くなるとこの限りではありませんが医療保険は必要ないなと思います。

ただ、がん保険は若くて医療費のための貯金がない方はありかなと思います。がん保険は医療保険と比べると毎月の費用が安く約1,000円程度で加入できます。入院する時の理由はだいたい、がんの治療で入院することが多いからです。がんで入院しても大丈夫という心の安心感になります。

入院はいいけども、がんで入院と聞くと治療が長引いたりしないかとか不安な要素が多くあるためです。
ただし、最終的には貯金があればがん保険も不要です。

少しでもみなさんの参考になれば幸いです。

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