今回は12日に発表された税制改正大綱を読み、大きく変わることになる新NISA、ジュニアNISA、つみたてNISAについて主に見ていきます。
内容はかなり難しくなっており、要約すると主には3つだと思います。
- 一般NISAは開設期間終了とともに新NISAとなり5年間延長
- ジュニアNISAは2023年で終了となり、資金拘束が解除
- つみたてNISAは5年間延長となり2024年まで
新NISA以上に個人的にジュニアNISAの18歳まで投資資金を拘束されるデメリットが令和6年までとなったので、デメリットが小さくなりました。
参考資料:令和2年税制改正大綱
新NISAは二階建てに。122万円まで非課税
これまでNISAは年間120万までを5年間投資でき最大で600万を投資できる非課税制度でした。
引用:金融庁
ただ政府の意向とは違い短気の売買がみられ、資産形成のために使われていない場合があるのではないかということで見直しになったようです。また、ハイリスクな商品を買うかたもいたように思えます。
大きな変化は下記に箇条書きでまとめます。
- 2024年1月1日から新NISAとなり二階建て制度
- 1階はつみたてNISAの投資信託で20万円まで
- 2階は現行のNISAから高リスクのものを対象商品から除き102万円まで
- 年間の投資額は1階と2階を合計して122万円までで5年間で最大610万円
- 新規でNISAをスタートした場合は1階の投資信託を利用した人が2階に投資できる
- 現行でNISAを利用している方しは直接2階部分から投資できる??※まだ不明確です
詳しく知りたい方は下記も読まれてください。
引用:令和2年度税制改正大綱
正直、NISAがより複雑になりました(;^ω^)
初心者の方がこれだけ見ると、1階と2階って何??ってなりそうですよね。いや、きっとなります。
私も何回も読んだけど、こういう難しい文章の解読は苦手です(;^_^A
とりあえず、現行NISAを利用している方が新NISAの期間になったら移行され1階を利用しなくても2階に投資できるようです。また、上場株式の取引経験者も可能なようですが条件がよくわかっていません。
ジュニアNISAのデメリット解消
ジュニアNISAの概要ですが、2016年にスタートしまして年間80万円の投資が5年間でき最大400万まで積立てすることができます。
5年後は追加投資はできず、継続管理(ロールオーバー)となります。18歳になるまで非課税で運用することができます。
引用;金融庁
これだけですと、つみたてNISAと同じくらい優秀な制度だと思いますが普及しない大きなデメリットがありました。
最大18年間の間に何かあった時に使うことができず拘束されてしまうのは、非常に困ります。使うことが絶対にできないというわけではないですが途中で取り崩すと非課税制度が適用されず課税になり、メリットが何もありません。
そこで今回の制度見直しで下記の改正内容がありました。
引用:令和2年度税制改正大綱
開設可能期間の延長はなく、2023年12月31日で新規開設は終了となりますがジュニアNISAをそれまでに開設しておけば、いつでも取り崩すことができるようになるそうです!!
これは、激熱すぎでして私自身凄い興奮しました🔥
そんなに余裕がない家計である我が家にとって、18年の資金拘束は非常に厳しく良い制度とは思いながらも制度を利用するという決断には至りませんでした。
しかし、今回の制度改正にて非常にメリットが大きいジュニアNISAに生まれ変わった気がしますね。
ただ2023年で廃止になるので、2024年以降に子供ができた家庭に関しては損かなとも思います。
口座が約30万しか開設されなかったため、金融庁が考えていた想定よりも広まらなかったので期間延長でなく終了になったんだとは思います。
この記事を書いていく内に、嫁と相談はしていないけどもジュニアNISAを開設する予定です!
つみたてNISAで毎月33,000円を積立投資しながら、余剰資金と児童手当の半分をジュニアNISAに回していこうと考えています。
4歳と1歳の子供がいるので2人とも開設するか、1歳の子だけ開設するか迷うところです。1歳の子だけなら17年間非課税で運用できるけども子供の投資教育ということも視野にいれると別々がいいのか少し考えます。
※当初はiDecoが現在毎月10,000円に設定していたので上限である23,000円にまで上げようと思いましたが、変わりました。
※2022年7月6日更新 ジュニアNISAは2023年で終了が決定していますが、2022年からでも開設することを私はお薦めします。 終了することにより逆にデメリットが無くなったのでジュニアNISAの魅力を読者の方に知っていただけ[…]
つみたてNISAの期間延長
令和19年12月31日で終了する予定でしたが5年期間を延長されました。
令和24年12月31日までに延長です!
そのため、令和4年までにつみたてNISAをスタートしたら20年間の非課税期間を活用できることになりました。
よくTwitterで言われていたのは、期間が決まっているから「早く始めないと損する可能性がある」と。
それが今回の延長で解消されることとなり、また令和4年まで時間ができたので少しずつ国民の投資に対する考え方も変化していき開設する方が増えるのではないかと考えます。
まとめ
今回のNISAの制度改正は全体的に良い改正内容に思います。
新NISAだけは複雑すぎて投資経験者向けかなと感じます。投資初心者はつみたてNISAの方がわかりやすいですし、年間の上限が40万と凄く高いわけではありませんので資産運用のスタートには充分です。
優先順位としては、
①:つみたてNISA 又は NISAを利用
②:①を利用して余剰資金があるならばジュニアNISAを開設
しかし、ジュニアNISAが延長なく終了は残念な反面であるけど逆に取り崩せるためメリットが大きくなりました。ただ2024年までは資金拘束されるので、まずはつみたてNISAから始めて余裕があればジュニアNISAを始めるのが私個人としては理想だと考えます。